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STORY

「商品が生まれるまで」


ウルワツタイガーは、神は細部に宿ると言われているインドネシアのウルワツから得たインスピレーションと、太古から幸運を呼び込むと言われている虎を掛け合わせた日本の鞄ブランドです。 

「大人の身嗜みを整える」をテーマに、鞄一つでライフスタイルを豊かにする「可能性」をお届けしています。
 
私たちのもの作りは、日常で人が輝く瞬間を見つけ出すことから始まります。そして、そのイメージを元に一つ一つ時間と真心を込めてデザインしています。

鞄を作っている時の私たちの目標。
それは、使い手と周りの人の心を動かす商品。

ライフスタイルを共に生きていく商品を作ることです。
 
商品を通じて持ち手とその周りの人びとの生活を豊かにし、笑顔と優しさが日常に少しでも増えることを目指しています。


「ブランドとしての歩み」

ウルワツタイガーのはじまりは、2012年に代表(以下、彼)が世界中を旅して廻っていた時に一人のホテルオーナー、コカロット(以下、オーナー)と出逢ったことから始まります。

初めての土地にお客さんとしてホテルを訪ねた時に、客人としてでなく外国人を大切な友人として迎えてくれたことに感動して、何よりもその細かな気遣いに感銘を受けて、ひととしての在り方の価値観を塗り替えられた旅でした。

その証拠に一部屋10,000円に満たない観光地から少し外れた場所にあるホテルは、agodaで1つ星ホテルにも関わらず、五つ星ホテルを大幅に上回るレビュー値9.8を示し続けたのです。

その後、これだけ人が入るホテルは「立地がいいのではないか」と、同じ地域に同業者が多く参入しました。

同業者は同じ場所で似たようなホテルを作り、クオリティよりも価格的条件で戦い、次々に勝負・参入したホテルは廃業していくのでした。

立地ではなくオーナーの、一つ一つの丁寧なこだわりが詰まった、磨き上げられたオリジナルブランドが客人を豊かにしていたのです。

条件ではなく磨き続ける。
 

その旅先の路上の小さなお店で出逢ったバッグ。

ノーブランドで、バッグとして縫製はボロボロでした。

このバッグに可能性がどれだけ秘められているかなんて誰にも分かりません。

でも、オーナーがそうしたように、ぞんざいに扱われずに目の前に与えられた原石を磨き続ければ外の世界に翔ける存在になるかもしれない。

条件が最高じゃなくても、一つ一つ丁寧に物事に立ち向かえば、きっと成すことが出来る。
 
例え、路上に売られているようなバッグでも、心を込めてとことん向き合えば唯一の存在になることを旅で時間を共有した大切な人に向けて証明したい。その想いで、インスピレーションを受けた一つのバッグを元にブランドを作ることにしました。

彼は、まだデザイナーとしては素人でしたがスケッチブックに不器用に描いたデザインを用意し、直接バッグ工場を廻って交渉しました。


「サンプルを作ってみるよ」と言ってくれた工場のオーナーに金額をふっかけられたり

適当に数だけ作って、売れない商品を納品されたり、

最初から躓いたバッグ作り。

日本からお土産を抱えて持っていき、社長とスタッフに配って、一緒に夜まで考え、たわいのないことで笑いあい、一生懸命作って出来上がったサンプル。

 
いよいよだと思った商品が出来た二ヶ月後。

航空便で輸送してもらい遂に500個を販売出来ると思ってダンボールを開けたら

縫製が緩くなっていてバッグとして機能しない不良品500個が届いた時の身体の震え、、
 
 
どうして、こんなはずじゃ、、、

そう思って社長に電話をかけると

「不良品では無い。これが完成品だ!ベストは尽くした。◎ザー◎ァッカー」と暴言を吐かれて大切に集めた部品を送り返されました。

後になって分かったことは、送料も運送会社と結託して三倍の請求をされていたのです。
 
 
込み上げる悔し涙と共に、体全体をコントロールする、言葉にならない脱力感。

ブランドをゼロから立ち上げる大変さを身を持って感じる経験でした。
 
 
彼は、成功をして証明をするはずが、失敗を重ねることになります。


「転機」


ここで逃げたら意味がない。

余りにも無知だったと経験から思い知った彼は、生地の質と特徴、単価、作り方を学ぶ為に、自分の足で、ベトナム、韓国、中国、インドネシアを廻り3000店舗以上の生地屋さんを見て回りました。

言葉も通じない人たちのお店に行って、門前払いをされては憤りのない悔しさに涙を流しながら、一つ一つバッグの知識を付けていきました。
 
 
技術面、財務面、そして人としての信頼性という観点でパートナー探しをしました。

パートナーとは、一緒にご飯を食べて想いを語り合って、二週間かけてバッグにかける想いを精一杯伝えました。

そして、最終的に、

世界中から最も特性に合った資材調達を彼が行い、組み立てを百貨店ブランド製作の経験のあるパートナーが行う仕組みが出来上がりました。


しかしながらコロナ禍のロックダウンによる影響で、職人が帰省したまま帰って来れなくなり、この仕組みは終わりを告げることになります。

でも、ここで終わる訳にはいかないと、リスクを承知で新たなパートナーを探す為に海外の工房を回ることにしました。

そこで見た世界は、どの工房も人がいなくなり仕事を外注に出すことが常習化してしまった変わり果てた姿でした。

それだけでなく、材料費が3年で3倍高騰したことにより、同じ価格で販売するには材料を安いものに変えるしかなく、安価な生地を縫製することで針がブレてしまい更に製作が難しくなるという悪循環がどの工房でも蔓延していました。

そして辿り着いたのが、国際空港の免税店にも出店しているフランスの高級ブランドを製作している小さな工房でした。

代表の思考と職人の丁寧な仕事の姿勢に感銘を受けて、ウルワツタイガーの理念に合致する、尊敬が出来るパートナーと共にいま商品作りを行っています。


「ブランドとしての在り方」

ブランドが生まれてから11年。2023年7月現在、作られたデザインはたったの15商品です。

時間と手間をかけてサンプルを何度でも作り直して大切に磨き上げられたバッグ。

着実にファンが増えて、毎月ありがとうのお手紙が届く程多くの人の人生と共に歩み続けています。

今では、街でよく見かけるようになったウルワツタイガーのバッグ。

私たちのもの作りは、日常で人が輝く瞬間を見つけ出すことから始まります。

そして、そのイメージを元に一つ一つ真心を込めてデザインしています。


 
鞄を作っている時の私たちの目標。
 
それは、使い手と周りの人の心を動かす商品。

ライフスタイルを共に生きていく商品を作ることです。
 
手間暇かけた商品を通じて、
持ち手とその周りの人びとの生活を豊かにし、笑顔と優しさが日常に少しでも増えることを心から目指しています。

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OUR PHILOSOPHY

「納得の行く商品だけ作ります」

私たちはどれだけ制作に時間が掛かっても、どれだけ妥協すべきと諭されても、納得の行くモノだけリリースします。

それは、商品単位ではなく部品単位の話です。

ウルワツタイガー純正のエンブレムは、当初インドネシアでサンプルを作りました。何十回というトライの結果、納得のゆくサンプルが出来なかった為、最終的に作らないという判断をしました。

妥協をしない。そのこだわりからインドネシアから、カシメを製作しているタイに移り、サンプルを作る為に王室に献上している由緒ある取引先に何十日も通い続けました。

それでも納得の行くサンプルが出来なかった為、最終的に原点回帰で東京の下町の町工場で再度サンプル制作をお願いしました。

ここでも「難しい」と言われ続けました。ただ「出来ない」と言われなかったのです。こうして何十にも及ぶ鞄の一つの部品、純正のエンブレムを完成する事が出来ました。 

純正のエンブレムは生産の過程で、職人によって一つ一つ人の手で磨かれています。大切に手間暇をかけて作っている為、例え将来的に傷が付いても見窄らしく見えないのが特徴です。

ウルワツタイガーの社内では、一つの部品を作るのに半年なんてこともザラではありません。

また、ブランドエンブレムは日本で作ることになりましたが、それ以外の部品は主にインドネシアとタイで生産しています。

彼らは色合いの出し方にこだわりがあり、他に代わりが居ないほど他では作れない商品を生み出すのです。

「生地へのこだわり」

ウルワツタイガーの商品は、主に1930年代にドイツで開発されたPU素材を使用しています。カバンの生地と一概に言っても、革、PU、PVC、ポリエステル、それぞれメリットデメリットがあります。

実はウルワツタイガーの生地の専任バイヤー(弊社代表)は、鞄を買う時は迷わず「本革 鞄」と検索をしていたほど、レザー製のカバンを好んで使用していました。

しかし実際に世界中の生地屋さんをその足で見て周り、10,000円代で販売が出来るレザーの生産現場を見た時に工場の劣悪な環境に驚愕しました。

それでも「レザーだったらクオリティが高い」が世間の概念で、鞄の七割は革製品が売れるマーケットですので、一般的に鞄会社は多少クオリティが下がっても安価な本革でカバンを作ります。

しかし、本音を言うと少なくとも値引き後の価格で20,000円以上からでないと上質なレザーバッグは成立しません。

仮に成立した場合でも環境破壊と労働者からの搾取をして成り立っていると言えます。

ウルワツタイガーの鞄は、高級車のレザーシートに用いられる特別な技術をほどこしたPREMIUM PU生地を贅沢に使用しています。これは10,000円台で購入出来る本革よりも高価で手の込んだ生地です。

是非お手にとって生地のクオリティをお確かめください。きっと新しい発見があるはずです。
 


「環境問題への取組み」


アパレル業界の闇とも言われている衣服ロス問題。

2018年にはイギリスの高級ブランド、バーバリーが売れ残った42億円分を焼却処分したとして問題になりました。

これは鞄業界も例外ではありません。

アパレル産業が排出する二酸化炭素の量は石油産業に次いで世界二位。

アパレル産業は世界で三番目に、環境に負荷をかける産業とされています。

大きな原因は、ファストファッションの登場。早くて安い。大量消費・大量生産。シーズン中に流行りが変われば一ヶ月で生産から納品・販売までしてしまう。

【デザインの使い捨て】に本質的な問題があります。

これは、途上国の労働環境にも悪影響を及ぼしていて2014年にはバングラデシュで1000人以上の死者を出した縫製工場崩落事件が起きています。

【もしも本当にデザインにこだわった商品だけが世界に溢れていたら】

衣服ロスだけでなく、一人一人が選んだものに自信を持って充実したライフスタイルを送れているとウルワツタイガーは考えます。

「これが最高の選択肢だ」そう思える確かなデザインだけを愛と時間をかけて大切に作ること。

これがウルワツタイガーが本質と捉える環境問題への最大の取り組みです。


「ケアサービスを実施しています」


公式サイトでご購入後、90日以内に不具合が発生した場合は購入金額内で無償にて対応させていただきます。

修理以外にも、様々なケアサービスや普段のお手入れの方法など、ウルワツタイガーの商品を心地よくご愛用いただけるようサポートいたします。